輪斑病  Pestalotiopsis longiseta , Pestalotiopsis theae

1.生態と防除のねらい

病原菌は病葉及び病枝条で越冬する。病原菌の発育最適温度は25℃〜30℃で、潜伏期間は5日前後と短い。輪斑病は二番茶摘採後や三番茶摘採後に摘採機によりできた葉や茎の傷口に、摘採機の底や袋についていた病原菌がついて感染し発病する。病斑の特徴は、葉では感染部を中止に同心円状に輪紋がみられ、茎では感染部が黒褐色に枯れ込み、下方の芽の部分にまで枯死部がおよぶ。
輪斑病防除は摘採直後に行うと効果が高い。
また、輪斑病の発生園では新梢枯死症が発生しやすい。

2.耕種的防除

(1) 発病園と未発病園で使用する摘採機及び生葉袋を区別する。
(2) 発病園で使用した摘採機及び生葉袋は消毒(60℃以上の熱湯もしくは70%アル  コール)する。
(3) 被害葉及び被害枝条を除去する。

3.写真