新梢枯死症  Pestalotiopsis longiseta

1.生態と防除のねらい

輪斑病菌のうちペスタロチオプシス・ロンギセタによって引き起こされる輪斑病の一症状であるが、輪斑病とは感染時期、感染経路、病徴が異なる。輪斑病の病葉や枯死茎に形成された分生子が雨滴により飛散し、包葉や不完全葉の離脱した傷口に感染して発病する。包葉や不完全葉は萌芽から2〜3葉期に最も離脱するので、この時期に降雨が多いと発生しやすい。潜伏期間は約40日と長く、新葉の展開が終わる頃から新梢の茎の一部、主に基部に壊死部が生じ、それより上部は水分が欠乏して青枯れ症状となり、やがて赤褐色になって枯死する。

2.耕種的防除

(1) 輪斑病の耕種的防除(1)〜(3)を行い、感染源となる輪斑病の発生を抑える。