もち病  Exobasidium vexans

1.生態と防除のねらい

病原菌は担子胞子の形で越冬芽の不完全葉や第1葉の裏側などに付着して越冬する。病原菌の発育最適温度は16〜20℃で、6〜7月と9月頃の降雨が多く多湿の時に感染し発病しやすい。山間部での発生が多く、特に通風・日当たりの悪い園では局部的に激発する。発病部位は新葉と新梢で、潜伏期間が10日前後と短いため、摘採期に多発すると収量減となるだけでなく、摘採葉中に病葉が混入するので製茶品質も低下するが、多発しなければ影響はない。
防除は二番茶の萌芽期とその5〜7日後及び9月中下旬の秋芽生育期に行う。

2.耕種的防除

(1) 窒素質肥料の過用を避ける。
(2) 日当たり、通風を良くする。

3.写真