網もち病  Exobasidium reticulatum

1.生態と防除のねらい

病原菌は病葉で越冬する。病原菌の発育最適温度は22℃である。病原菌は8月頃新葉に侵入するが、潜伏期間が極めて長く2カ月位かかるので、白い網目状の典型的な病斑になるのは主に10〜11月である。胞子は湿度が98%以上ないと飛散しない。また水がないと感染しないので発生は降雨と密接な関係にある。
発生は‘やぶきた’、‘かなやみどり’が特に多く、激発園では枯死枝が生じるため翌年の一番茶の収量が30〜50%減少する。
防除は雨が多く、湿度の高い8月下旬〜9月中旬の秋芽の生育中に2〜3回行う。

2.耕種的防除

(1) 窒素質肥料の過用を避ける。
(2) 多発園では一番茶摘採後早めに深刈を行う。
(3) 日当たり・通風を良くする。

3.写真