苗根腐病  Pytium spp.他

1.生態と防除のねらい

本菌は土壌病原菌である。病原菌は土中に残存する罹病組織中で越冬する。生育最適温度は24℃〜28℃で、さし木苗において普遍的に発生する。挿し木の発根後主として7〜8月頃の高温時に発病が激しく、秋挿しではほとんど発生しない。
本病の発生により、苗木の根は褐変し生育不良となり枯死する。このため、挿し木前にさし木床土壌の消毒を必ず実施する。

2.耕種的防除

(1) 挿し木床の連用を避ける。
(2) 挿し木床の排水に努める。