白紋羽病  Dematophora necatrix(不完全世代)
Rosellinia necatrix(完全世代)

1.生態と防除のねらい

病原菌は菌糸または菌核の状態で生存し、土壌中で根、落葉などによって伝染する。また茶園造成の際、暗渠溝に雑木・竹などを埋め込むと、これらに寄生していた菌が伝染する場合もある。粗大有機物が敷き込まれた開墾後の新植園、果樹園・森林・桑園などの跡地に発生しやすい。
最初園内に発病枯死株を生じ、この部分より畝に沿って連なって広がる。早期発見に努め、発病株及び外見上健全に見える隣接株も罹病している場合が多いので、抜き取り棄却する。その跡地には罹病根が残存しているので、クロルピクリンくん蒸剤を注入しビニール被覆(約2週間)しガス抜き後、新苗を定植する。

2.耕種的防除

(1) 開墾地や樹園の跡地に新植する場合、前作物の発病の有無に注意する。被害根は完全に除去、棄却する。

3.写真