チャノコカクモンハマキ

1.生態と防除のねらい

 幼虫で越冬し、年4〜5回発生する。被害の最も大きいのは第1・2世代期に当たる二〜三番茶期である。成虫は体長約6mmで、雌は雄よりもやや大きい。体翅とも淡褐色で、雄の前翅基部には三条の暗褐色帯があり、雌においては斑紋は淡色である。卵は卵塊として硬葉の裏面に魚鱗状に重ねて産卵する。産卵後、一番茶期では10日、二番茶期では7日、三番茶期では5日程度でふ化する。ふ化幼虫は開葉後すぐに新葉の先端から巻始め、数日後には頂葉を2〜3枚綴り合わせて蛹化する。
 防除は第1世代発生期の6月中・下旬及び第2世代発生期の7月中・下旬の茶園内成虫に注意し、成虫が最も多いときから7日後を目安に行う。巻葉後の防除効果は劣るため、巻葉が見られたら直ちに防除を行う。

3.写真