チャハマキ

1.生態と防除のねらい

 年発生回数・発生時期ともチャノコカクモンハマキとほぼ同一であるが、発生量はチャノコカクモンハマキより少なく発生は集中しない。成虫は体長約10mmで、雌は雄よりもやや大きい。雄は前翅基部に半月形の褶(前縁褶)を持ち、前翅中央に褐色の斜帯があり、前縁の中央に暗褐色の大紋がある。雌はこのような斑紋ははっきりせず、褐色の短い横紋がたくさんあるだけである。卵は卵塊として硬葉の表面に魚鱗状に重ねて産卵する。幼虫は主として硬葉を上下2枚綴合わせ、その中で食害する。幼虫が老齢化すると茶葉数枚を綴り合わせて巣状となる。被害はチャノコカクモンハマキより一般に少ないが、茶園の一部に集中的に発生することがあり、近年増加の傾向にある。
 防除の要点はチャノコカクモンハマキに準ずる。

3.写真