ウスミドリカスミカメ

1.生態と防除のねらい

卵で越冬し、年3回発生する。成虫の体長は約6mm、だ円形で、淡緑色、大きな複眼をもっているが単眼がない。近年発生量が多くなっている。4月上旬からふ化幼虫が発生し、一番茶期の被害が最も大きい。夏期は周辺雑草で発生を繰り返し、秋期再び茶園に飛来し茶の摘採した枝の切り口に産卵する。
成・幼虫ともに動作が活発で、日中は株内に隠れ発見し難い。新芽が吸汁加害されると芽は赤褐色斑点となり、芽の伸長と共に傷は拡大し、周縁は褐色の小孔となり収量が低下する。またオオマツヨイグサ・アレチノギク・ヨモギなど加害する植物は9科15種で非常に雑食性である。
防除は一番茶萌芽期に行うと効果が高い。

2.耕種的防除

(1) 茶園周辺の雑草を刈り取る。周辺雑草も茶園と同時防除する。

3.写真