イネヨトウ(ダイメイチュウ) 

〈生態と防除のねらい〉
 多くは年3回発生するが4回発生することもある。イネ、アワ、ジュズダマなどで幼虫で越冬する。発蛾最盛期は地域により多少異なるが、越冬世代成虫は4月中旬〜5月中旬、第1世代成虫は6月中旬〜7月下旬、第2世代成虫は8月上旬〜9月中旬、第3世代成虫は9月下旬〜10月下旬頃となる。主として陸稲に発生被害が多く、特に第2、第3世代幼虫による被害が著しい。水稲では畑地に隣接したところに比較的多い。西南暖地の早期栽培は多発することがある。被害の様相はニカメイガと類似するが、イネヨトウの幼虫は糞を食入部の外に出す点で区別できる。
 発生の多い所では第1〜3世代幼虫の発生期に防除を必要とするが、一般には白穂防止を目的とした第3世代幼虫の防除を考え、第2世代成虫の発蛾最盛期(おおむね出穂期と重なる)とその7〜10日後に散布を行う。

〈薬剤防除法〉

  ニカメイガと同時防除を行う。

〈写真〉


幼虫

成虫

被害茎
被害株(新葉が枯れている)