バッタ目類 

〈生態と防除のねらい〉

 稲を加害するバッタ目類には数種のものが知られているが、近年加害が多い種類としてはクビキリギス、クサキリ、ホシササキリ等がある。いずれの種類とも年1回の発生であり、クビキリギス、クサキリは緑色と褐色の2型がある。体長は翅端まで50〜65oのバッタであるが、前者の頭頂は細く突出しているので容易に区別がつく。
 ホシササキリは体長22〜25oのバッタで時として出穂直後の穂を加害することもある。
被害状況は、白穂となるものが多いが、このような稲の下部に、ササラ状の暴食あとがあれば、これらの虫の加害と考えてよい。
 被害は山間、山ろく部の畦畔から1〜2mまでの稲に多くみられる。普通には、本種のみの単独防除は必要としないが、時としては大きな被害をみることがある。成・幼虫とも薬剤には比較的感受性が高い。

〈耕種的除去〉

 水田付近のイネ科雑草を除去して発生源をなくす。

〈写真〉


茎をかじられ白くなった穂