うどんこ病  Erysiphe graminis

〈生態と防除のねらい〉

 春が温暖で雨が多く、麦が早くから繁茂した年に発生が多く、被害も大きい。また、風通しや日当たりの悪い場所、厚播、遅播、窒素過多による軟弱過繁茂したほ場に発生しやすい。
 秋期発生した罹病葉で菌叢の形か、被害わらや土壌上で子のう殻の形で越冬し、翌春、気温が20℃前後になると子のう胞子を形成、飛散して伝染を行う。病原菌は表面に寄生し、内部に深く侵入しないので、初発生を認めてからの薬散布でも有効である。
 

〈耕種的防除法〉

 1.軟弱、過繁茂に生育すると多発するので適期、適量を播種し、適正施肥を行う。
 2.発病の多いほ場では、耐病性品種を選定する。
 3.被害わらは、ほ場周辺に放置しない。

〈薬剤防除法〉

 発病を認めたら直ちに散布する。

〈写真〉


葉の病斑