ヤノハモグリバエ〈生態と防除のねらい〉年1回発生し、土中で蛹越冬する。成虫は3月末より4月末まで発生がみられ、最盛期は大体4月第3半旬である。成虫はムギの葉に点列の食痕(ミシンの糸目のようなあと)をつくり、雌は葉に産卵する。ふ化した幼虫は葉脈の間を食い進み、2齢以隆は巾広く食害し、急速に加害が進展して白葉枯れ状となり、被害が激化する。防除の適期は卵期から幼虫1齢期の短期間で、成虫による食痕が多発した時期から約10日後を中心としたところを目安とすればよい。また、産卵防止のためには成虫の増加期に薬剤を散布する。薬剤防除が必要かどうかは成虫の食痕の多少によって判断する。 〈耕種的防除法〉1.畑作地帯や大豆後作で発生が多くなるので、水稲後作にする。2.裸麦には発生が多いので、常習発生地帯で裸麦の作付をさける。 〈薬剤防除法〉防除時期は食痕多発時から約10日後。 |