葉焼病  Xanthomonas campestris pv. glycinea

〈生態と防除のねらい〉

 主に葉に発生し、まれに葉柄、茎、莢にも発生する細菌病である。はじめ淡緑色〜淡褐色の極めて小さな斑点が現れる。小斑点は次第に拡大し、周囲に淡黄色のかさを伴った1〜2mmの褐色〜黒褐色の不整形病斑となる。葉裏の病斑部では中央部がやや盛り上がる。発病が激しい時は、葉全体が淡黄色になり枯死、落葉する。
 病原細菌は種子や被害茎葉で越冬し、風雨で運ばれて気孔や傷口から侵入するため、被害茎葉の残った畑でダイズを連作すると多発する。
 

〈耕種的防除法〉

 1.無病の莢から採種した健全種子を用いる。
 2.罹病株は集めて焼却する。
 3.発病した畑では連作をせず、他の作物を輪作する。
 4.耐病性はフクユタカは強、アキシロメは中である。

〈薬剤防除法〉

 発生を認めたら、直ちに薬剤を散布する。

〈写真〉


葉表の病徴

葉裏の病徴