紫斑病  Cercospora kikuchii

〈生態と防除のねらい〉

 発芽直後から収穫期まで、葉、茎、莢、種子に発生する。主として種子で菌糸の形で越冬する。種子が発芽すると子葉を侵し、病斑上の胞子が飛散して二次伝染を行う。また、罹病した茎、葉や莢も伝染源となる。生育適温は15〜20℃で、多湿条件であると胞子形成率が高くなる。そのため、結実期に雨が多く、涼しい天候が続いた場合に発生が多く、特に収穫や収穫後の乾燥が遅れると種子に発生が多くなる。

〈耕種的防除法〉

 1.健全種子を用いる。
 2.罹病株は集めて焼却する。
 3.発病した畑では連作しない。
 4.収穫、乾燥、脱穀は遅れないようにする。

〈薬剤防除法〉

 1.種子消毒
 2.開花期〜子実肥大期に1〜2回ハスモンヨトウ、カメムシ類等と同時防除 を行う。

〈写真〉


被害粒(紫斑粒)