炭疽病 Colletotrichum truncatum〈生態と防除のねらい〉種子や被害茎葉中で胞子または菌糸の形で越冬し、翌年の第一次伝染源となる。主として莢や茎に発生するが、発芽期から第3葉期の子葉や胚軸にも発病して不発芽や立枯れを起こす。まれに葉にも発生する。莢や茎の病斑は、最初不整形の赤褐色の斑点を生じ、次第に拡大して融合する。表面に小黒点(分生子層)を密生し、拡大してみると剛毛が叢生して分生子が認められる。莢上に生じる分生子層は規則正しく輪紋状に配列する。病莢は乾燥してねじれ、内部の種子は不完全粒となる。 〈耕種的防除法〉1.罹病株は集めて焼却する。2.健全種子を用いる。 〈薬剤防除法〉1.種子消毒2.紫斑病などと併発することが多いので、同時防除を兼ねて開花期20日後〜40日後に薬剤散布を行う。 |