白絹病  Corticium rolfsii

〈生態と防除のねらい〉

 土壌表面や土中の浅い部分で越冬した菌核が伝染源で、高温多湿条件下で発生する。本菌はマメ科やナス科植物を侵す多犯性菌である。麦稈のすきこみや麦稈マルチ栽培は発生を助長する。
 主として地際部の茎に発生し、最初は白色絹状の密な菌糸で覆われて軟腐し、茶褐色の1〜2oの菌核を形成する。
 連作すると菌密度が高まるので、できるだけ輪作(ブロックローテーション)を行う。また、転換畑では播種前(3〜6月)に1か月間の湛水処理を行うと発病を抑制できる。 

〈耕種的防除法〉

 1.罹病株は集めて焼却する。
 2.発生ほ場では連作をしない。
 3.発生ほ場では麦稈のすきこみや麦稈マルチを行わない。

〈写真〉


発病株は枯死している

茶褐色の菌核