サヤムシガ類 

〈生態と防除のねらい〉

 年3〜4世代を繰り返す。5月中旬〜下旬以降ダイズの生長点付近の若い葉が幼虫によりつづり込まれて褐変したり、しおれたりする。幼虫は、若い葉あるいは、若い茎の内部を食害している。被害葉はあとになって展開することもあるが、この葉は展開しても縮んで細い凹凸のしわを残している。莢が肥大しはじめると、幼虫の加害は莢に移る。莢を加害する場合は、他の莢や茎葉を綴り合わせて、莢の表面を広く浅く食害した後、莢内に食入し、子実を食害する。食害された子実は変色し、糞を莢の外表面に排出していることが多い。
 秋大豆、夏大豆ともに被害を与えるが、莢、子実の被害は秋大豆に多い。したがって、秋大豆では若い莢の時期に防除を行う。大豆がない場合は、エンドウに同様の被害を与える。薬剤防除は、成虫発生最盛期ないし、被害発生初期がら1〜2回散布する。