ダイズサヤタマバエ 

〈生態と防除のねらい〉

 落花後まもなく、莢の若いうちに加害して、奇型の莢を作る。ダイズ不稔の原因となり、秋大豆の被害よりも夏大豆においてはなはだしい。越冬形態は明らかではないが、越冬後野生のマメ科植物で1〜2世代を繰り返したあと、6月中旬から、成虫がダイズに飛来する。その後の発生は不規則で、数世代を繰り返すようである。成虫は開花期から幼莢期にかけても最も多く飛来し、子房または若い莢に産卵する。
 秋大豆では、適期の範囲内でできるだけ、播種を遅らせる。薬剤防除に当っては、開花最盛期を中心に1〜2回薬剤を散布する。