タネバエ 

〈生態と防除のねらい〉

 幼虫、蛹、成虫の各態で越冬し、3月頃から成虫が発生し、5月頃多くなり、盛夏期には少なくなる。したがって、夏大豆での被害が大きい。
 成虫は魚かすや未熟堆きゅう肥などの有機質の腐った臭いに誘引され、また、耕うんしたばかりの湿った畑に集まり、土塊下面などに産卵する。ふ化幼虫は土中で有機物を食べて生育するが、種子や幼茎があれば、食入、加害する。加害時期は播種期〜発芽初期である。
 被害を回避するためには、夏大豆の作付をさけ、有機質肥料は播種時の施用をさけるか、深目に施用する。

〈耕種的防除法〉

 1.被害の大きい夏大豆をさける。
 2.有機質肥料は播種時をさけ、基肥施用では深目に行う。