ミナミネグサレセンチュウ 

〈生態と防除のねらい〉

 夏大豆と秋大豆に発生するが、とくに夏大豆の発生被害が多い。1世代はおよそ30〜60日で、年数世代を繰り返し、土壌中では幼虫・成虫で越冬する。
 幼虫・成虫とも根の柔組織を食害するため、根が発生不良になる。また、寄生を受けた根は土壌病原菌の感染を受けやすく、根ぐされ、立枯れの症状を呈する。
 夏期高温期に3か月位湛水を行うと、殺線虫効果が認められる。

〈耕種的防除法〉

 田畑転換を行う。

〈薬剤防除法〉

 1.線虫単独の場合
  播種10〜20日前にテロン92、D−D92を10a当り、20gを処理する。
 2.病害防除をかねる場合
  クロールピクリン(99.5%)を10a当り20〜30gを処理する。