5.ケラ類  

1.生態

 大部分の個体は成虫で越冬し、5〜6月に産卵、6〜7月に幼虫となり、9〜10月に成虫となる。ケラは土壌表層部にトンネルを掘りめぐらす。成虫、幼虫ともに広範な各種の作物を食害し、発芽を阻害する。また、栽培初期には幼植物の地際部を食害し、あるいは耕土中にトンネルを掘って土壌を浮かせて乾燥させるため、茎葉の萎ちょうや生育阻害の原因となる。
被害は成虫の活動時期にあたる3〜6月および9〜10月に集中する。加害虫はほ場の外から侵入する場合が多い。

2.防除のねらい

 コオロギの項参照

3.防除法

 コオロギの項参照

 参考文献 作物病害虫ハンドブック 梶原敏宏・梅谷献二・浅川 勝(1986) 養賢堂