15.ネキリムシ類

1.発生生態

  (1)タマナヤガ、カブラヤガ
土中でサナギ又は幼虫態で越冬し、年3〜4回発生する。越冬した幼虫は春先から食害し、作物の根際から切断して加害する。老熟すると土中で蛹化し4〜5月に羽化する。盛夏期の第2世代幼虫の被害は少ないが、第1世代幼虫(5〜6月)第3世代幼虫(8〜9月)第4世代幼虫(10月)の被害が大きい。若令幼虫は、葉を食害し令が進むと昼問は地中にひそみ、夜間活動する。きわめて雑食性である。
 (2)オオカブラヤガ
年1回の発生、サナギ又は幼虫態で越冬し、早春に活動し食害する。4月下旬から5月下旬になると次第に食害をやめ、土中で休眠する。9月に蛹化し10月に羽化する。

2.防除のねらい

 (1)若令幼虫期に薬剤散布を徹底する。
 (2)植えつけ後に被害株を発見したらその付近の土を掘り、幼虫を捕殺する。    

3.写真

 
タマナヤガ 幼虫 カブラヤガ 成虫

 写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑より