18.コガネムシ類1.発生生態被害は幼虫が苗木や根菜類の根を食害し、成虫は広葉樹や果樹などの葉を食害する。多くの種類があるが、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、サクラコガネなどが苗畑に多く、スジコガネ、クロコガネなどは苗畑のほか山地の新植地にも多い。このうちドウガネブイブイでは、成虫の発生は概ね6月から始まり、7月に最盛期となる。羽化後は広葉樹やイヌマキの葉を後食し、2週間程度で土中に潜って産卵を始める。7月上旬頃から孵化幼虫が現れ、8月〜9月に食害が急速に進行する。冬期は地中30p程度の深さで越冬し、3月下旬頃から地表近くに移動して食害を再開する。5月頃に地下15〜20pの深さで蛹化する。2.防除のねらい(1)堆肥は完熟したものを用い、放置せずに土壌に混和する。(2)成虫は灯りに集まるため、電撃殺虫器や街灯などは畑周辺を避ける。 (3)苗畑周辺の成虫の餌木となる樹木に薬剤散布を行う。 (4)水田にすると翌年の発生は少ない。 (5)薬剤防除は成虫飛来期(産卵期)と植え付け前の土壌消毒が有効。 3.防除法(1)被害株を見つけたら、その周りを堀り幼虫を捕殺。(2)成虫の電撃殺虫器などによる捕殺。 4.写真
写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑より |