1.白さび病 Puccinia horiana

1.生態と防除のねらい

 潜伏期間は10日間ぐらいといわれ、電照ギクなどの施設栽培では冬季にも発生し、周年発病を認める。露地では、梅雨期にかけて多発し、夏季でのまん延は少ない。胞子は夏胞子が認められず、冬胞子のみ認められ、その発芽最適温度は18℃前後である。多湿条件で夜温が10〜15℃ぐらいの低温のときに発病が多い。
 発病後の薬剤散布はほとんど効果がないので、発病前から予防散布を徹底する。特に葉裏に胞子の形成が多いので、薬剤が葉裏に十分付着するよう散布することが必要である。
 

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)排水をはかり、ほ場の湿度の低下に努める。ハウスでは換気を行い、湿度の低下を図る。
(2)密植をさけ、通風をよくする。
(3)病葉を除去、焼却する。特に初期発病の時期に除去の徹底をはかる。

3.写真

 

白さび病

 写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑より