3.半身萎ちょう病 Verticillium dahliae

1.生態と防除のねらい

 本病は土壌伝染性の病害であるが、病原菌は茎の中にも潜伏し、苗伝染も行う。病原菌の生育適温は18〜25℃で夏ギクでは5〜6月、秋ギクは8月〜11月頃発生する。キク以外ではトマト、ナス、フキ、イチゴ、ハクサイ、オクラ、キャベツ、アスター、ガーベラ、ヒマワリ、キンギョソウなどに被害を与える多犯性の病害である。
 被害茎葉が土中に残り伝染源となるので被害株を発見したら焼却する。又発生ほ場からの土の持込によりまん延するおそれがあるので注意する。
 

2.防除法

 ○土壌消毒
 ○耕種的防除
(1)発病ほ場および発病株から採芽しない。
(2)母株は健全なものを厳選する。
(3)発病株は根ごと掘り出し焼却する。
(4)発病ほ場では4〜5年の輪作を行うか、3年以上水田化する。