1.キクモンサビダニ(紋々病)

1.生態と防除のねらい

 葉が若いときに加害されると、葉に直径数cmの淡黄色の輪紋や線状の症状(紋々症:が現れ、一見モザイク病のように見える。
 本虫は極めて微細で、雌成虫の体長は0.2mm前後である。主に新葉に生息し、展開し始めた葉での生息密度が高い。顕微鏡で観察すると、淡黄色の細長い体形をした成虫が葉や茎の毛茸の間で動いているのが見える。
 ダニの発生は5月頃と秋に多くなる。成虫で越冬するが、卵や幼虫での越冬は不明である。施設栽培では冬期にも被害が進行する場合がある。
 前年の被害株から挿し穂をとると、ダニが寄生した苗を養成することになり、被害が増大する。

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)発病株からは採穂しない。