2.根頭がんしゅ病 Agrobacterium tamefaciens

1.生態と防除のねらい

 病原菌は、土壌伝染性細菌で、土壌中で越年するので、連作地に発病が多い。傷口から侵入し、潜伏期間は5〜20日間であるが、長い場合3カ月くらいのときもある。バラのほか、ウメ、モモ、ダリアなども侵す。発病後は根絶が難しいので、苗木生産段階での感染を防ぐ。

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)健全土壌に健全苗を植えつける。
(2)4年間ぐらいは輸作を行う。
(3)被害部を健全部まで含めて完全に削りとる。
(4)病斑部を完全に削除後、接ロウを塗る。   

3.写真

 
根頭がんしゅ病

 写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑より