2.苗腐病 Pythium sp.

1.生態と防除のねらい

 病原菌は糸状菌の一種で藻菌類である。病微は育苗中の苗がスポット状に褐変腐敗する。腐敗は葉や挿し芽の墓部から始まる。
 本病菌は、土壌伝染性病害であるため、挿し芽用土はパーライト等の無菌用土を利用するか、土壌消毒を行った土を用いることによって大部分は防ぐことができるし、挿し芽は地床では行わず、水洗いした育苗箱で行う。

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)育苗はベンチ上で行い、灌水時に地面から土壌が跳ね上がらない場所で管理する。
(2)発病苗は周辺用土とともに除去し、焼却する。