3.黒斑病 Alternaria sp.

1.生態と防除のねらい

 病原菌は糸状菌の一種である。病微は茎葉、花梗および花弁が黒変し、その後カビ(分生胞子)が生える。
 本病は空気伝染し、被害株上で菌糸または分生子の形で越年し、伝染源となる。発病適温は25〜28℃で、多湿条件下で容易に発病する。
 本病は空気伝染するため、発病部を早期に発見し、取り除くことが重要である。挿し穂が感染していると育苗中にまん延するとともに、定植後の第1次伝染源になるため、挿し穂をとる親株の防除を徹底する。

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)挿し穂は健全な親株から採穂する。
(2)施設内の湿度が上がらないよう換気を行い、多灌水を控える。
(3)肥料切れをおこすと発生しやすいため、肥培管理に努める。
(4)発病部は早めに除去し、土中に埋めるか、焼却する。