1.青枯病 Pseudomonas solanacearum

1.生態と防除のねらい

 株全体が侵され、生育不良となり、やがてしおれて枯死する。地温が高くなる7〜9月頃に急激にしおれ青枯れ症状を呈する。根は黒褐変し腐敗する。茎を切断すると維管東部分が褐変しており、そのまま放置しておくと乳白色の菌泥が漏出する。
 多発性の細菌による病害であり、土壌伝染を行う。20℃以上の地温で発病しやすく、25〜30℃が発病の適温である。土壌中では2〜3年以上生存する。高温、多湿とくに降雨等による浸冠水でまん延する。管理や肥料による濃度障害等に起因する根部の傷口あるいは摘芽、整枝等による傷口から感染する。

2.防除法

 ○土壌消毒
 ○耕種的防除
(1)無菌土を用いる。
(2)連作をしない。
(3)発病株は除去、焼却する。
(4)発病床にふれた器具で株全体にふれない。
(5)移植は植え傷みがないようにし、その後も根を傷めないように管理する。
(6)排水をはかり、多湿にしない。