4.褐斑病 Thallosporiella gentianae

1.生態と防除のねらい

 葉に発病する。梅雨明け頃から発生し、中位葉から上部にかけて、はじめ白色の小斑点を生じ、やがて葉枯病によく似た径5mm程度の輪郭が不明瞭な淡褐色の病斑となる。
 本病は1984年頃に岡山県で初発生し、本県においても1986年に八女郡で初確認した比較的新しい病害である。
 病原菌は糸状菌の一種であり、分生胞子で伝染するが、生態については不明な点が多本病は、自然発病及び接種とともに、中生種で最もよく発病し、次いで早生種であり、晩生種はほとんど発病しないことが明らかになっている。

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)被害葉は早めに除去し、土中深くに埋没または焼却処分する。
(2)多湿を避け、通風、換気を図る。