2.さび病

1.生態と防除のねらい

 葉身および花茎に発生する。はじめ黄褐色の小斑点を生ずるがのちに紡錘型にふくれて表皮が裂け、橙黄色粉状物を露出させる。発生が激しいときは、葉面が橙黄色の粉をまき散らしたようになり、色があせていく。のちにこの病斑はやや大きくなって黄褐色にかわる。
 このさび病菌は異種寄生を行わず、被害植物上の冬胞子層で越年して伝染源となる。
 またアリウム属植物を宿主として夏胞子および冬胞子の世代を経過し生活史をまっとうする。

2.防除法

  ○耕種的防除
(1)排水の良いほ場で栽培し、ほ場湿度の低下につとめる。
(2)密植をさけ通風をよくする。
(3)発生初期の防除を徹底する。