1.ハイジマハナアブ

1.生態と防除のねらい

 成虫の発生は5、6月に1回、その後9、10月にも発生する。成虫は5〜6月ごろ葉が枯れ上がりに近くなると地ぎわ部の葉のつけ根や球根頸部に産卵する。葉の早く枯れた球根は、しばしばネダニや乾腐病によっておかされたものが多く、三者が混在して球根の腐敗を早める。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)窒素肥料が多すぎたり、有機質肥料を多用すると乾腐病、ネダニの多発を招き、ひいては本種の被害を多くするため、施肥に注意する。
(2)被害は球根の掘り上げがおくれたときに多くなるため、適期掘り上げにつとめる。
(3)被害を受けた球根はいずれ腐敗するし、これが発生源となるから、早急に焼却又は埋没する。
(4)温湯処理の効果が高い。43℃の温湯に2時間浸漬する。