5.緑かび病 Penicillium corymbiferum
  青かび病 Penicillium cyclopium
  黒かび病 Aspegillus niger

1.生態と防除のねらい

 いずれも主にりん茎に発生する。生育が悪く、株全体が黄仕し、やがて立枯れ症状を呈する。このような株のりん茎は、青緑色あるいは黒色のカビに覆われ、腐敗している。貯蔵中に発生することもある。被害りん茎上に形成された菌糸や菌核で土壌中あるいは腐敗植物体で越年し、分生胞子を飛散して伝染する。保菌した球根が繁殖に用いられて伝染することもある。りん茎
に傷がつくと発病が助長される。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)健全な球根を植え付ける。
(2)球根を傷つけないように栽培管理を行う。
(3)促成栽培では過湿にならないように灌水を行う。
(4)被害株や被害球根はすみやかに除去し、焼却処分する。
(5)球根の貯蔵は風通しのよい所で行い、乾燥に努める。
 ○薬剤防除