1.モザイク病

 ・TBV(チューリップモザイクウイルス)
 ・CMV(キュウリモザイクウイルス)
 ・LSV(ユリ潜在ウイルス)
 ・CTLV(力ンキツタターリーフウイルス)
 ・LMMV(リリーマイルドモットルウイルス)

1.生態と防除のねらい

 数種類のウイルスが認められ、病斑は混合感染によっていろいろの症状を示し5種類に分けられている。病微は生育初期に目立ち、冬期や高温時にはマスクされる場合や、後期に目立つ場合もある。
 伝染はアブラムシ類の媒介によっておこり、又汁液によるものもあり、り病りん片、木子などによる繁殖によって蔓延していく。り病株からLSV、LRV(Lily resette virus)、CMVが多く検出され、TBVも検出されるので混合感染が多い。病株は早めに除去し、病株に触れた手や器具は石けんでよく洗う。無病株を植えつけ、アブラムシ防除の徹底が重要である。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)繁殖の際は、無病母球を選ぷ。
(2)発病株を除去、焼却する。病株に触れた手はよく洗う。
(3)木子による繁殖の際は、無病株を寒冷紗で被覆する。
(4)45℃の温湯に3時聞浸漬すると被害が軽滅される。