1.コナガ

1.生態と防除のねらい

 年に10数回発生を繰り返し、主に幼虫態で越冬するが、温度が5℃以上あれば生育を続け、冬でも各態がみられることもある。産卵は年間を通じて行われ、26℃で飼育すると卵期は2〜3日、幼虫期は10〜11日である。
 若令幼虫は葉を食害し、表皮を残す。老熟すると糸をはき、葉裏にマユをつくって、蛹化する。年間を通じて発生するが、晩春から秋に多い。近年急激に増加し、被害が多くなっている。
 年間の発生回数が多いので、各態が混在している。したがって、少なくとも1週間おきに数回散布する。