3.炭そ病 Colletotrichum cyclamenae

1.生態と防除のねらい

 葉身、葉柄、花弁が侵される。葉、葉柄では初め2〜3cmのやや凹んだ茶褐色の病斑を生じ、進展すると、葉柄は病斑から上部が生気を失ってしおれ、葉では1〜2cmの人きさに病斑が拡大し、小黒粒点が形成される。病原菌は被害部の組織中の菌糸で越年し、胞子を形成して伝染する。とくに、多湿になると病斑上の小黒粒から多数の胞子が流れ出し、かん水、風雨等によって周辺に飛散し、まん延する。
 一旦発病すると急激にまん延するので、発病株は早めに除去する。また、多湿、特に頭上かん水や風雨によって著しくまん延するので、発病後は地上部に水がかからないよう管理する。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)発病株あるいは病気にかかった葉、葉柄は早めに除去する。
(2)かん水はできるだけ地上部に水がかからないように行う。