1.斑点病 Phyllosticta hydrangeae

1.生態と防除のねらい

 6月頃から発生し、梅雨期に雨が降り続き、じめじめした天候が続くと多発する。病斑ははじめ黒色の小斑点、のちに中央部は灰白色から白色、周辺部は暗褐色の1〜1.5cm程度の輪紋斑となる。
 病原菌は病葉上で菌糸または柄子殻の状態で越冬し、翌年風雨によって柄子殻の胞子が飛散し蔓延する。鉢の間隔がせまく多湿になりやすいところや育苗中の挿し木苗で多発しやすい。露地で育苗する場合は雨よけ対策を行う。かん水は直接葉にかからないように株元にやる。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)被害葉は伝染源となるので見つけしだい除去する。
(2)鉢間隔を広げ、通風採光を図る。
(3)落葉は集めて焼却する。