1.褐色腐敗病  Pseudomonas gladioli pv. gladioli

1.生態と防除のねらい

 病原菌は細菌であり、気温が高く多湿の環境条件で発病が多い。ランが傷みが多いと病原菌が侵入し易く被害がひどくなる。防除には排水をはかり湿度の低下をはかることが最も重要である。
 薬害で葉傷みを生ずるとその後に病原菌が侵入し、被害を助長していると恩われるので、薬害が生じないよう、温度、湿度、散布間隔などに配慮して散布する。

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)ほ場内に水がたまらないよう排水をはかり、多湿にしない。
(2)発病株をほ場に持込まない。発病のひどい株をハウス内や周辺に放置しない。
(3)発病株は健全株と分けて栽培する。
(4)発病株にふれた手や器材はよく洗う。
(5)株を傷つけないように管理する。