イグサ冬紋枯病 Rhizoctonia 属(不完全時代)
           Corticium gramineum(完全時代) 

1.生態と防除のねらい

 病原菌はムギ類株腐病菌と同一種である。10月頃から八月苗に発生する。伝染源は前年度の病茎や病株及び麦の残り株で越夏した菌糸や菌核である。地際や土中の茎に病斑を形成し、立毛中では、はじめは土の中にかくれて見えにくいが、後期になると病斑部から折れる。麦の後作又は八月苗の連作を避けることが大切である。
 

2.防除法

(1) 耕種的防除

 ア.八月苗の連作や麦の後作を避ける。
 イ.雑草を防除する。
 ウ.健全苗を使用する
 エ.深植を避ける。

(2)薬剤防除

 薬剤散布
 10月下旬以降1〜2回地際部に薬剤を散布する。
 バリダシン粉剤(3〜4.5kg)が有効である。