1.こうやく病
  灰色こうやく病 Septobasidium bogoriense
   褐色こうやく病 
Septobasidium tanakae

1.生態と防除のねらい

 灰色こうやく病と褐色こうやく病があり、主として2年枝以上の古い枝や幹などに発生する。枝の表面にこうやくを張ったような白〜灰白色または褐色〜暗褐色の菌たいを生じる。本菌はカイガラムシ類の排せつ物、分泌物等を栄養源として繁殖するのみで、ウメの樹体内には菌糸は侵入していないが、菌たいが枝を一周すると枯死する。
 防除としては、カイガラムシの防除を徹底すれば自然に少なくなる。すでについたものを除去するときは、11月下旬〜12月上旬に菌たいを削り取ったあとに石灰硫黄含剤を塗る。    

2.写真

灰色こうやく病 枝の病斑 ウメの褐色こうやく病

 写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑