3.ゴマダラカミキリ

1.生態と防除のねらい

 カエデのほか、ヤナギ、ヤシャブシ、スズカケノキ、柑橘類、ナシ、スギなど加害植物は50種以上に及ぷ。幼虫が樹皮下や材内部を食害し、地下部まで穿入するため幼木では枯損することも多い。成虫は緑枝部の樹皮を抜食し、枝枯れを起こす。材内の幼虫は虫糞を樹体外に排出するので加害がわかる。通常1年1化性で、成虫の発生時期と産卵期は6〜8月に及ぷ。産卵は地上近くの樹皮にかみ傷をつけて行い、孵化幼虫は最初は樹皮下を食害し、成長と共に材内に穿孔する。

2.防除法

(1)成虫の捕殺。
(2)樹皮下の卵や若齢幼虫の打殺。
(3)針金などでの幼虫の刺殺。
(4)産卵防止として、樹幹下部をビニールや紙などで被覆。

3.写真

 
ゴマダラカミキリムシ 成虫 ゴマダラカミキリムシ 幼虫

 写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑