1.ごま色斑点病 Entomosporium mespili

1.生態と防除のねらい

 4月下旬から、当年葉に紅色の小斑点を多数生じ、やがて2〜5mmの灰褐色の円斑になる。病斑周辺は鮮紅色に変わり、病斑中央に光沢のある小黒点を生ずる。5月頃に病葉は一斉に落葉する。また、幼茎にも紡錘形の病斑を生ずる。本病はシャリンバイ、カリン、ビワ等のバラ科ナシ亜科11属15種の樹木類に寄生するので、これらの樹木が近くに植栽されている場合には同時に防除する。

2.防除法

(1)越冬病葉と病落葉を除去、焼却する。
(2)被害が激しい場合には、思い切った剪定をして仕立てなおす。