1.クワカミキリ

1.生態と防除のねらい

 ケヤキを加害するカミキリムシは本種が多い。イチジク、クワ、ヤナギ、カシ類なども加害する。卵から成虫まで2〜3年かかる。成虫は7〜8月に出現し、枝の樹皮を後食し、産卵は直径1〜2cm程度の幹枝樹皮にかみ傷をつけて行う。材内に穿孔した幼虫は成長するに従い下方に食い進む。孔道の所々に虫糞排出口を開けて虫糞を外部に出しながら加害し、孔道内には木屑を詰めない。

2.防除法

(1)成虫は捕殺する。
(2)産卵期、若齢幼虫期に寄生枝部を除去。
(3)孔道内の幼虫の捕殺。