2.モンクロシャチホコ

1.生態と防除のねらい

 幼虫がバラ科の葉を食害する。加害樹種はサクラ類、ボケ、アンズ、カイドウ、ナシ、ビワなどである。年1化で成虫は7〜8月頃現れ、孵化幼虫が8〜9月に加害する。
 幼虫は集合傾向が強い。老熟すると55mmに達し、黒紫色に灰色の軟毛を生じる。頭胸部と尾部を背方にそり返して静止する。9〜10月に土中の浅い場所で蛹化越冬する。

2.防除法

(1)集合幼虫を枝ごと除去する。
(2)越冬期に地際の蛹を落葉ごと集めて焼却する。    

3.写真

 
モンクロシャチホコ 若齢幼虫

 写真:福岡県園芸・茶病害虫図鑑より