3.ソボリンゴカミキリ

1.生態と防除のねらい

 幼虫が樹皮下や材部を食害し枝枯れを起こし、被害が激しいと株枯れも生じる。シャクナゲのほか、ヤマツツジ類やミヤマキリシマも加害する。福岡県の被害は矢部村のみで確認されているが、成虫は英彦山や宝満山でも採集されているため、標高の高いところでは注意した方がよい。成虫は6〜7月に発生し、シャクナゲやツツジ類の葉裏の葉脈を後食する。被害部は枝枯れや外部に木屑を排出することで発見されることが多い。1世代に2〜3年かかるようである。

2.防除法

(1)成虫の捕殺。
(2)被害枝条部の除去と焼却。
(3)被害株を移動しない。