2.コスカシバ

1.生態と防除のねらい

 年1回の発生。幼虫態で樹皮下の食害痕内に白いマユをつくって越冬する。越冬幼虫の発育程度は差が大きく、そのため成虫の羽化時期は5月〜10月の長期間にわたる。防除は成虫の主な発生時期(6〜9月)に殺卵および食入防止をねらって散布するが、発生時期が長いので数回の散布が必要であり、他害虫との同時防除をはかる。また秋季の食入幼虫防除も効果が高い。 

2.防除法

 ○耕種的防除
(1)幼虫をたたきつぶす。
(2)常に樹勢を健全に保つよう肥培管理をよくする。
(3)日焼、寒害、胴枯病、樹脂病等が誘因となるのでこれらの予防対策を行う。