2.カミキリムシ類

1.生態と防除のねらい

 ヤナギを加害する主なカミキリは、ゴマダラカミキリ、クワカミキリ、シロスジカミキリなどである。産卵場所は、ゴマダラカミキリでは地上から1m程度までが多く、シロスジカミキリは直径10cm程度の部分、クワカミキリは直径10〜15mmの枝に多い。産卵は樹皮にかみ傷を付けて行う。いずれも幼虫は材内を食害し、成長とともに下方に食い進み、ゴマタラカミキリは根部まで食害する。虫糞を樹体外へ排出するため被害かわかることが多い。卵から成虫までの期間は、ゴマダラカミキリが1年だが、クワカミキリやシロスジカミキリは2〜3年を要する。

2.防除法

(1)成虫は捕殺する。
(2)産卵期、若齢幼虫期に寄生枝部を除去。
(3)孔道内の幼虫の捕殺。