黒点病  Diaporthe citri



1.生態と防除のねらい

 本病は保菌枯枝が唯一の伝染源となる。病原菌は雨媒伝染を行うので、保菌枯枝が多く、降雨が多いと発病が多い。感染期間は4〜10月頃までで、果実では5〜9月に発病が多い。
 黒点病には前期感染病斑と後期感染病斑があり、6〜7月に雨が多いと前期感染病斑(泥塊状病斑で病斑のまわりは白いふちどりがあり、黒点は果面よりとびだしてガサガサしている)が多く、8〜9月に雨が多いと後期感染病斑(一般に黒点は小さく周りに緑斑が残り白いふちどりがなく、病斑表面は果面からとびだしていない)が多い。
 防除にあたっては、カンキツ樹上及び防風樹等の枯枝を除去することが大切である。薬剤防除は5月下旬〜6月上旬に第1回目を、6月中下旬に第2回目を行う。雨が多く多発生が予想される場合は、7月上旬に第3回目の防除を行い、特に梅雨期の防除を徹底することが必要である。更に8月中下旬の後期防除を徹底する。なお、梅雨期等で降雨が続く場合は雨中散布を行う。
 コンピュータを利用した正確な発生予察法があるので、これを利用した適期防除を行う。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 樹の保健に努め、枯枝のできにくい栽培を行い、枯枝の除去、焼却を行う。
 (2) 剪定くずは早急に埋没又は園外搬出を行い処分する。
 (3) 空気の停滞する土地には作らないようにし、排水不良園は排水をよくする。

3.写真 


泥塊状病果

前期感染病果

後期感染病果

葉の発病